“いちんち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
一日82.9%
終日17.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もう、あれから五十日もたつてることですし、センイチは一日いちんち、森の中をうろつきまはつても、悪魔の穴を見つけることが出来ませんでした。
悪魔の宝 (新字旧仮名) / 豊島与志雄(著)
いま小倉のいった通り、俺の釣堀だって芝居のたまの休みに、それこそ一日いちんちか二日の忙しい中を無理をして行くからこそたのしみにもなるんだ。
春泥 (新字新仮名) / 久保田万太郎(著)
「さあ、飯だ、飯だ、今日きょうは握り飯二つで終日いちんち歩きずめだったから、腹が減ったこったらおびただしい。……ははは。こらあ何ちゅうさかなだな、あゆでもなしと……」
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
「閑静でいいなあ、別世界へでも来た気がする。終日いちんち他人の顔を見ないですむという生活だからなあ」
贋物 (新字新仮名) / 葛西善蔵(著)