“ばうちやう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
庖丁85.7%
膨脹14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
中は血の海、文字花は自分の居間で、出刄庖丁ばうちやうで喉をゑぐられ、虚空を掴んで死んで居たのです。側で逃出すことも出來ず、たゞウロ/\と泣いて居る少女に訊くと
人切庖丁ばうちやうを二本腰にさして百姓や町人を見下ろして歩くあの威張り腐つた樣子からして野暮で武骨で圖々しくて我慢が出來なかつたのです——お母さんにお願ひしても
女房にようばうあるとし姙娠にんしんして臨月りんげつちかくなつたら、どうしたものか數日すうじつうち腹部ふくぶ膨脹ばうちやうして一うちにもそれがずん/\とえる。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
僥倖げうかうにも卵膜らんまく膨脹ばうちやうさせた液體みづ自分じぶんからみちもとめて包圍はうゐやぶつた。數升すうしよう液體みづほとばしつて、おどろいてよこたへた蒲團ふとんうへかさうとした。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
こん股引ももひきわらくゝつてみなたがやはじめる。みづしいとひとおもときかへるは一せいけるかとおもほどのどふくろ膨脹ばうちやうさせてゆるがしながら殊更ことさらてる。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)