“はうちやう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
庖丁87.5%
包丁12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
土産みやげ林檎りんごを五ツ六ツ買つて来たのを、ゆき子は開いて、庖丁はうちやうを探してむいた。くるくるとむきながら、ゆき子は鼻の奥の熱くなるやうな気がした。
浮雲 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)
さけ時節じせつにて、小千谷をぢや前川ぜんせんは海にてうするの大河なれば今とりしをすぐに庖丁はうちやうす。あぢはひ江戸にまされり。一日さけをてんぷらといふ物にしていだせり。
難有ありがたいな。ではね、包丁はうちやうを取つて来てね、此のなはつて御呉おくれ。』
蓬生 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)
留守居して林檎をむきて食ひけるに思ひつきてまた包丁はうちやうをとぐ
閉戸閑詠 (新字旧仮名) / 河上肇(著)