“馬醉木”のいろいろな読み方と例文
新字:馬酔木
読み方割合
あせび42.9%
アシビ28.6%
あしび28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
平次は尚もあちこちと歩いてゐるうちに、裏庭の隅に、茶の木に似て六尺あまりに延び、白くて小さい壺形の花を着けた馬醉木あせびを見付けました。
下草に交つて、馬醉木アシビが雪のやうに咲いても、花めいた心を、誰に起させることもなしに、過ぎるのがあはれである。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
鹿の子の群れあそぶ廣い/\馬醉木あしびの原は漸くあの可憐な白い花に別れやうとする頃である。若草山のみどりは漸く深く、札所九番の南圓堂の鐘の音に三笠山の峯越しの雲の輝きこもる頃である。