よつ)” の例文
新字:
ぢぶきなり、ひと長火鉢ながひばちを、れはとまたふ。わすれたり。大和風呂やまとぶろなり。さてよつぱらひのことんとつたつけ。二人ふたりともわすれて、沙汰さたなし/\。
寸情風土記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
もつともいま神樂坂上かぐらざかうへ割烹かつぱう魚徳うをとく)の先代せんだいが(威張ゐばり)とばれて、「おう、うめえものはねえか」と、よつぱらつてるから盤臺ばんだい何處どこかへわすれて、天秤棒てんびんぼうばかりをりまはして歩行あるいたころで。……
春着 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)