“ひやみず”の漢字の書き方と例文
語句割合
冷水100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
冷たい風がほおでて、竦然ぞっ襟元えりもとから、冷水ひやみずでもブチカケられたように……スウッと誰かが入って来たと思った瞬間、こらえ怺えていた恐怖が一時に爆発して
墓が呼んでいる (新字新仮名) / 橘外男(著)
よせばいいのに老人としより冷水ひやみずで、毎朝三百棒を振るので、その無理がたたり、この時、腸捻転を起しかけていたのである。いよいよドタン場になって、しぶしぶ按摩を呼ばせた。
顎十郎捕物帳:02 稲荷の使 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
彼奴きゃつ、としよりの冷水ひやみずで、鼓賊を追っかけているんだよ。ところがさすがの名探索も、こんどばかりは荷が勝って、後手ばかり食らっているやつさ。それを俺は知ってるんだ。
名人地獄 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)