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冷水
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れいすい
ふりがな文庫
“
冷水
(
れいすい
)” の例文
冷水
(
れいすい
)
をたたえた
手桶
(
ておけ
)
に
小柄杓
(
こびしゃく
)
、それに、
汗
(
あせ
)
どめの
白布
(
はくふ
)
をそえてはこんできた若い
武士
(
ぶし
)
がある。一同にその使用をすすめたのち
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
現今
(
げんこん
)
では
精神病者
(
せいしんびょうしゃ
)
の
治療
(
ちりょう
)
に
冷水
(
れいすい
)
を
注
(
そそ
)
がぬ、
蒸暑
(
むしあつ
)
きシャツを
被
(
き
)
せぬ、そうして
人間的
(
にんげんてき
)
に
彼等
(
かれら
)
を
取扱
(
とりあつか
)
う、
即
(
すなわ
)
ち
新聞
(
しんぶん
)
に
記載
(
きさい
)
する
通
(
とお
)
り、
彼等
(
かれら
)
の
為
(
ため
)
に、
演劇
(
えんげき
)
、
舞蹈
(
ぶとう
)
を
催
(
もよお
)
す。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
樹
(
き
)
の枝に縛り付けられて居ります三人の
囚人
(
めしゅうど
)
は気絶して
居
(
お
)
るので、文治は
冷水
(
れいすい
)
を吹掛けて介抱して居りますると、
後
(
うしろ
)
の方に当ってわア/\という騒がしい声、振向きますと
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
すると、
冷水
(
れいすい
)
を
浴
(
あ
)
びるように、
悪寒
(
おかん
)
が
背筋
(
せすじ
)
を
流
(
なが
)
れて、
手足
(
てあし
)
までぶるぶるとふるえました。
波荒くとも
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
家の敷居を
跨
(
また
)
いだ
宗助
(
そうすけ
)
は、
己
(
おの
)
れにさえ
憫然
(
びんぜん
)
な姿を
描
(
えが
)
いた。彼は過去十日間毎朝頭を
冷水
(
れいすい
)
で
濡
(
ぬ
)
らしたなり、いまだかつて
櫛
(
くし
)
の歯を通した事がなかった。
髭
(
ひげ
)
は
固
(
もと
)
より
剃
(
そ
)
る
暇
(
いとま
)
を
有
(
も
)
たなかった。
門
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
“冷水”の意味
《名詞》
(れいすい、ひやみず)冷たい水。
「ひやみず」参照。
(出典:Wiktionary)
冷
常用漢字
小4
部首:⼎
7画
水
常用漢字
小1
部首:⽔
4画
“冷水”で始まる語句
冷水浴
冷水摩擦
冷水灌漑