“家治”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いえはる80.0%
いはえる20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
当時の将軍家は、十代家治いえはるであった。軽くうなずいて紅錦こうきんふくろをとりだす。いわゆる肌着はだつきのお巾着きんちゃく、守りかぎとともに添えてあるのを
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
昔将軍家治いえはる取入とりいった田沼主殿頭意次たぬまとのものかみおきつぐのように、美男で弁舌が巧みで、その上これは——古今の佞臣ねいしんに共通の特色ですが、曾て人と争うことなく
時の将軍家は家治いはえるであった。九代将軍家重の長子で、この事件の起こった時には、その年齢五十歳、普通の日本の歴史からいえば、暗愚の将となっている。しかしそうばかりでもなかったらしい。
銅銭会事変 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)