“両肩”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
りょうかた71.4%
りやうかた14.3%
りやうけん14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いきなりシューラの両肩りょうかたつかんで、自分の寝室しんしつへ引っぱって行った。シューラは心配しんぱいになって、むねがどきりとした。ママはこういった。
身体検査 (新字新仮名) / フョードル・ソログープ(著)
島田しまだつて弱々しく両肩りやうかたさがつた小作こづくりの姿すがたと、口尻くちじりのしまつた円顔まるがほ、十六七の同じやうな年頃としごろとが、長吉ちやうきちをして瞬間しゆんかんあやふくベンチから飛び立たせやうとしたほどいとのことを連想せしめた。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
有がたや三世諸仏のおぼしめしにも叶ひしか、凡念日〻に薄ぎて中懐淡きこと水を湛へたるに同じく、罪障刻〻にせうして両肩りやうけん軽きこと風を担ふが如くになりしを覚ゆ。
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)