“てがた”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
手形41.2%
手堅23.5%
11.8%
封傳5.9%
手券5.9%
手固5.9%
手硬5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
どうも手形てがたも持たないでいなかを歩くなんというのはとんだばかな子どもたちだ。わたしは市長にたのんで、おまえたちにこの旅行券りょこうけんを出してもらった。
かまへ居ども町役人などの申には至て手堅てがたき者の由其上舊來きうらいの家來と言老功らうこうの者なれば萬事の取締りには至極しごくよろしからんに此儀は其もとの心得違ひを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
じゆなく、てがたなきに、この秘閣ひかく廊下らうかところとびらおのづからひらけ、はしらきたむかふるかんがある。
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
媼はその血に筆を染めて我にわたし、「ゆく拿破里ナポリ」と書して名を署せしめて云ふ。好し好し、法皇の封傳てがたに劣らぬものぞとて、懷にをさめつ。
されど封傳てがたなくして、いかにして拿破里には往かるべきぞ。又縱令よしやかしこに往き着かんも、識る人とては一人だに無き身の、誰に頼りてかなりはひをなさん。
「……ものやさかい、美津さんの後の手券てがたに、貴方の心を取っておく。ああまで堪えやした辛抱は、皆女子へ、」
南地心中 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
朱を浴びた春のの仁王門で、雑沓に押されながらこういうと、供と見える縞物しまもの手固てがた服装なりをした町人が
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
すべて手硬てがたい一方で押そうとするのであった。