「お前なら、顔が手形だ、何も調べはいらないが、いったい何処へ行ったのだ。こんどの旅はまた、ばかに長かったじゃないか」
と吉左衛門は言って、一枚の手形を半蔵の前に置いた。関所の通り手形だ。それには安政三年十月として、宿役人の署名があり、馬籠宿の印が押してある。
“手形”の解説
手形(てがた)とは、
一定の内容の証明となる証文には手形を押したことから、一定の資格や権利を証明する書面そのものも手形という戦国時代は「手形」(てぎょう)という証文が存在した。これは合戦の際、敵方に殺されそうになった武者が、命乞いの為に紙または布に自らの掌に血を付けて押し当て手形を作成し、後日お金を渡す証としてそれを相手に渡すものである。助けた相手は合戦が終わった後にその手形を持ってそれを発行した武者のもとへ赴き約束のお金を貰った。。通行手形(関所手形)、切符手形(切手)、約束手形、為替手形といった使われ方をする。
上記が転じたもの。有価証券としての一種である約束手形と為替手形のこと(広義には小切手も含む)を指すのが一般的である。
(出典:Wikipedia)
(出典:Wikipedia)
“手形”で始まる語句