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手強
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てづよ
ふりがな文庫
“
手強
(
てづよ
)” の例文
義男はもうこの女を切り放さなければならなかつた。——斯う云ふ時には
例
(
いつ
)
も
手強
(
てづよ
)
い抵抗をみのるに對して見せ得る男であつた。
木乃伊の口紅
(旧字旧仮名)
/
田村俊子
(著)
上當年五十三歳に相成候と云たる
體
(
てい
)
顏色
(
がんしよく
)
殊
(
こと
)
の
外
(
ほか
)
痩衰
(
やせおとろ
)
へ
肉
(
にく
)
落
(
おち
)
骨
(
ほね
)
顯
(
あら
)
はれ
聲
(
こゑ
)
皺枯
(
しわがれ
)
て高く
上
(
あげ
)
得
(
え
)
ず何樣數日
手強
(
てづよ
)
き拷問に掛りし樣子なり大岡殿
此體
(
このてい
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
源「これは槍で突かれました、
手強
(
てづよ
)
い奴と思いの
外
(
ほか
)
なアにわけはなかった、
併
(
しか
)
し
此処
(
こゝ
)
に
何時迄
(
いつまで
)
こうしては
居
(
い
)
られないから、
両人
(
ふたり
)
で一緒に
何処
(
いずく
)
へなりとも
落延
(
おちの
)
びようから、早く支度をしな」
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
そして、お綱の手くびをつかみ止め、
手強
(
てづよ
)
く
捻
(
ねじ
)
り
曲
(
ま
)
げようとする。
鳴門秘帖:02 江戸の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
此処で何様いう風に右衛門が巧みに訴え、上手に弁じ、
手強
(
てづよ
)
く筋を通して物語ったかは、一寸書き現わしたくもあるところだが、負けた相撲の手さばきを詳しく説くのもコケなことだから省いて置く。
連環記
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
▼ もっと見る
懸
(
かけ
)
其日は入牢とぞ相なりける其後松坂町郡代の
牢屋敷
(
らうやしき
)
に於て
無殘
(
むざん
)
成かな富右衞門は
日々
(
ひゞ
)
手強
(
てづよ
)
き拷問に掛り今は五
體
(
たい
)
悉々
(
こと/″\
)
く
弱
(
よわ
)
り
果
(
はて
)
物も
咽
(
のんど
)
を
下
(
くだ
)
すこと能はず一命既に
朝夕
(
てうせき
)
に
迫
(
せま
)
るに付富右衞門
倩々
(
つく/″\
)
來方
(
こしかた
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
手
常用漢字
小1
部首:⼿
4画
強
常用漢字
小2
部首:⼸
11画
“手”で始まる語句
手
手拭
手前
手巾
手繰
手許
手向
手綱
手際
手燭