“ぐち”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:グチ
語句割合
愚痴60.3%
36.4%
愚癡3.0%
愚智0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
が、決して、それは、童心の描きあげた父親像ではなく、多分に、母から日ごろに吹っこまれる愚痴ぐちやら環境にも依るものだった。
さいわいに、くまのつめにはかからなかったが、たった一つののがれ道であるまどぐちを、くまのために占領せんりょうされてしまったのである。
くまと車掌 (新字新仮名) / 木内高音(著)
しかも彼はこれに愚の字を加えて自己の号としたのである。愚は愚癡ぐちである。すでに禿の字はもと破戒を意味している。
親鸞 (新字新仮名) / 三木清(著)
格別かくべつに惜まれけれども主税之助は至て愚智ぐち短才たんさいに在ながら其心は大惡の生付うまれつきゆゑさらに取處もなくせめ半知はんぢも殘したまはる樣にと大岡殿肺肝はいかん
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)