“遼豕”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
りょうし50.0%
れうし50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今日文壇の士に向って仏蘭西フランスの風光とその詩篇とを説くのはいたずら遼豕りょうしわらいを招ぐに過ぎないであろう。
向嶋 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
イハンヤ二十年ノ久シキヲヤ。今出シテコレヲ閲スレバすこぶる遼豕りょうしナルヲ覚ユ。然レドモ当時ノ灯光書影歴歴トシテ目ニアリ。こうトシテ前生ヲ悟ルガ如シ。すなわチ編シテ甲集トナス。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
もとわたくしは支那の古医書の事にはくらいが、此にちとの註脚を加へて、遼豕れうしそしりを甘受することとしよう。病源候論は隋の煬帝やうだいの大業六年の撰である。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
かくの如き行爲の尊む可きものであることは、常識ある者のおのづからにして理解して居ることであるが、遼豕れうしそしりを忘れて試みに之を説いて見よう。
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)