“遼遠”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
りょうえん90.5%
はるか4.8%
れうゑん4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ただ遼遠りょうえんな前途への第一歩を踏み出そうとする努力の現われに過ぎないのである。しかしこの意図はほとんど常に誤解されがちである。
物質群として見た動物群 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
水漂草の譬喩たとへに異ならず、いよ/\心を励まして、遼遠はるかなる巌のはざまに独り居て人め思はず物おもはゞやと、数旬しばらく北山の庵に行ひすませし後、飄然と身を起し、加茂明神に御暇おいとままをして仁安三年秋の初め
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
あゝ人生は最大の事実也。めたるが上にも醒めしめよ。充実せるが上にも更に其内容を充実せしめよ。年少なる我は今、斯くの如く信じ、斯くの如く勇んで、我が未来の遼遠れうゑんなるに鼓舞し雀躍じやくやくす。
閑天地 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)