“はるか”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ハルカ
語句割合
遥63.2%
遙28.3%
逈2.9%
杳1.6%
迥1.3%
夐1.0%
遐0.7%
迢0.3%
迢々0.3%
遼遠0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
殊に歳暮(さいぼ)の夜景の如き橋上(けうじやう)を往来する車の灯(ひ)は沿岸の燈火(とうくわ)と相乱れて徹宵(てつせう)水の上に揺(ゆらめ)き動く有様(ありさま)銀座街頭の燈火(とうくわ)より遥(はるか)に美麗である。
水 附渡船 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
それで、予科三年修了者と、その頃の中学卒業生とを比べて見ると、実際は予科の方が同じ普通学でも遙(はるか)に進んでいたように思われた。
私の経過した学生時代 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
彼も境遇次第にては、たとひシエクスピイヤには及ばずとするも、我國の淨瑠璃作者にて終らむよりは逈(はるか)に優りたる位地に上りぬらむ。
柵草紙の山房論文 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
(無音にて機を織る。——杳(はるか)の屋外にて、堅き城門の開く音す。女子は機の手を止(と)めて耳を澄ます。その音尚かすかに響き来る)
レモンの花の咲く丘へ (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
しかしその健脚はわたくしの比(たぐい)ではなかった。迥(はるか)にわたくしに優(まさ)った済勝(せいしょう)の具を有していた。抽斎はわたくしのためには畏敬(いけい)すべき人である。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
それなら、此方(こちら)で思つてゐることが全(まる)で先方(さき)へ通らなかつたら、餒いのに御飯を食べないのよりか夐(はるか)に辛うございますよ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
遐(はるか)なる心を持てるものは、遐なる国をこそ慕え。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
この学術とこの位置とを与へて恩と為ざりしは誰なるべき。外にこれを求むる能はず、重ねてこれを得べからざる父と母とは、相携へて杳(はるか)に迢(はるか)に隔つる世の人となりぬ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
苦桃太郎迢々(はるか)の虚空より
鬼桃太郎 (新字新仮名) / 尾崎紅葉(著)
水漂草の譬喩(たとへ)に異ならず、いよ/\心を励まして、遼遠(はるか)なる巌の間(はざま)に独り居て人め思はず物おもはゞやと、数旬(しばらく)北山の庵に行ひすませし後、飄然と身を起し、加茂明神に御暇(おいとま)告(まを)して仁安三年秋の初め
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)