かかずら)” の例文
あたかも感覚が鈍くなったようで、お政が顔をしかめたとて、舌鼓を鳴らしたとて、その時ばかり少し居辛いづらくおもうのみで、久しくそれにかかずらってはいられん。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
またこういう事も有る※ふと気がかわって、今こう零落していながら、この様な薬袋やくたいも無い事にかかずらッていたずらに日を送るをきわめのように思われ、もうお勢の事は思うまいと
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
何を思ッているのか? 母のはしなく云ッた一言ひとことの答を求めて求め得んのか? 夢のように、過ぎこした昔へ心を引戻して、これまで文三如き者にかかずらッて、良縁をも求めず
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)