“拘(こだは)” の例文
この時姫の態度に心をつくるに、きのふ芝居にて思ひしとは、甚しき相違あり。その家にありてのさまは、世を面白く渡りて、物に拘(こだは)ることなき尋常の少女なり。
こゝらは手のさきの器用を弄し言葉のあやつりにのみ拘(こだは)る歌よみどもの思ひ至らぬ場所に候。三句切の事は猶他日詳(つまびらか)に可申候へども三句切の歌にぶつゝかり候故一言致置候。
歌よみに与ふる書 (旧字旧仮名) / 正岡子規(著)