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持場
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もちば
ふりがな文庫
“
持場
(
もちば
)” の例文
ついては、その本陣の詰所を土地の庄屋または
大百姓
(
おおびゃくしょう
)
の家に置き、当番の組々がひそかにめいめいの
持場
(
もちば
)
を固めることになっていた。
鷲
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
殘念
(
ざんねん
)
でならぬので、
自分
(
じぶん
)
の
持場
(
もちば
)
を一
生懸命
(
しやうけんめい
)
に
掘
(
ほ
)
つたけれど、
何
(
なに
)
も
出
(
で
)
ない。
幻子
(
げんし
)
の
大成功
(
だいせいかう
)
に
引替
(
ひきか
)
へて
大失敗
(
だいしつぱい
)
。
活
(
くわつ
)
望
(
ぼう
)
二
子
(
し
)
も
茫然
(
ばうぜん
)
として
了
(
しま
)
つた。
探検実記 地中の秘密:02 権現台の懐古
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
そのうち余り
手間取
(
てまど
)
るので、安立、遠山、斎藤の三人が
覗
(
のぞ
)
きに這入つた。離座敷には人声がしてゐる。又
持場
(
もちば
)
に帰つて暫く待つたが、誰も出て来ない。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
ポアッソニエの通りだけが彼女に許された
猟区
(
りょうく
)
だった。その中でもキャフェ——Rが彼女の
持場
(
もちば
)
だった。
売春婦リゼット
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
これ、
大手
(
おおて
)
一の
門
(
もん
)
二の門三の門、
人穴門
(
ひとあなもん
)
、水門、
間道門
(
かんどうもん
)
の四つの口、すべて一時に
護
(
まも
)
るための
手配
(
てはい
)
。いうまでもなく
出門
(
しゅつもん
)
は厳禁。
無断
(
むだん
)
持場
(
もちば
)
をうごくべからず——の
軍師合図
(
ぐんしあいず
)
。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
この
疲曳
(
よぼよぼ
)
の
盲者
(
めくら
)
を
誰
(
たれ
)
とか
為
(
な
)
す! 若い時には
銭屋五兵衛
(
ぜにやごへえ
)
の
抱
(
かかえ
)
で、年中千五百
石積
(
こくづみ
)
を家として、荒海を
漕廻
(
こぎまわ
)
していた
曲者
(
くせもの
)
なのだ。新潟から直江津ね、佐渡
辺
(
あたり
)
は
持場
(
もちば
)
であッたそうだ。
取舵
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
その足で彼は、番人どもがめいめい
持場
(
もちば
)
についているかどうかと、倉庫を見まわりに出かけたが、番人どもはちゃんと
四隅
(
よすみ
)
に立って、木の
杓子
(
しゃくし
)
で鉄板がわりの小さい
空樽
(
あきだる
)
を
敲
(
たた
)
いていた。
死せる魂:01 または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊
(新字新仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
一
此者
(
このもの
)
共儀
今曉
(
こんげう
)
寅刻
(
なゝつどき
)
頃主人近江守
持場
(
もちば
)
御橋の中程に於て
口論
(
こうろん
)
箇間敷
(
がましき
)
儀申
募
(
つの
)
り居候故番所より
聲掛
(
こゑかけ
)
追拂はんと致せし處一圓
退去
(
たいきよ
)
仕つらず互いに
掴
(
つか
)
み合金八十兩を
双方
(
さうはう
)
自分の物の由申爭ひ候段御
場所柄
(
ばしよがら
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
それよりは、
持場
(
もちば
)
持場の守りを怠るな。この
城寨
(
じょうさい
)
はちょうど、洪水の濁流を、じっと防いでいる堤と同じだ。堤は
蜿蜒
(
えんえん
)
と長いが、寸土でも一尺でも、崩れたがさいご全部の破滅だ。
新書太閤記:06 第六分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
丹羽
(
にわ
)
五郎左衛門長秀
持場
(
もちば
)
。
新書太閤記:04 第四分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
持
常用漢字
小3
部首:⼿
9画
場
常用漢字
小2
部首:⼟
12画
“持場”で始まる語句
持場迄