“慾望”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
よくぼう62.5%
のぞみ25.0%
よくばう12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
殊更、無理難題を吹っかけなくとも存分に慾望よくぼうをみたすことができるとすれば、先ず結構なお道楽というべきであろう。
本所松坂町 (新字新仮名) / 尾崎士郎(著)
斯う考へると、切ない慾望のぞみは胸をいて春の潮のやうに湧き上る。穢多としての悲しい絶望、愛といふ楽しい思想かんがへ、そんなこんなが一緒に交つて、若い生命いのち一層ひとしほ美しくして見せた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
研究上の慾望よくばうから、なかばじようだんに言つたのですが、はからずも二人のわかい下級の兵卒が、わたしたちが試験体になりますと勇敢に申し出ました。
パナマ運河を開いた話 (新字旧仮名) / 鈴木三重吉(著)