“慾得”の読み方と例文
読み方割合
よくとく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おれはただ、店子といえば子も同然、大家といえば親も同然——という心もちから、慾得よくとく離れてめんどうをみただけのことなのだ。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
手術てわざが持ち前で好き上手じょうずであるので、道楽半分、数奇すき半分、慾得よくとくずくでなく、何か自分のこしらえたものをその時々の時候に応じ、場所にめて
慾得よくとくのためにのみ一緒になっているとしか思えない小野田に対する我儘わがままな反抗心が、彼女の頭脳あたまをそうも偏傾へんけいせしめた。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)