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望
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のぞみ
ふりがな文庫
“
望
(
のぞみ
)” の例文
其の時院の
御
(
み
)
けしきかはらせ給ひ、汝聞け、帝位は人の
極
(
きはみ
)
なり。
若
(
も
)
し
人道
(
にんだう
)
上
(
かみ
)
より乱す
則
(
とき
)
は、天の
命
(
めい
)
に応じ、
民
(
たみ
)
の
望
(
のぞみ
)
に
順
(
したが
)
うて是を
伐
(
う
)
つ。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
修行しようと云う
望
(
のぞみ
)
に、寄食しようと云う望が附帯しているとすると、F君の私を目ざして来た動機がだいぶ不純になってしまう。
二人の友
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
印刷
(
いんさつ
)
出板
(
しゅっぱん
)
の手続きより
一切
(
いっさい
)
費用
(
ひよう
)
の事まで
引受
(
ひきうけ
)
られ、日ならずして予が
望
(
のぞみ
)
のごとく
美
(
び
)
なる
冊子
(
さっし
)
数百部を
調製
(
ちょうせい
)
せしめて予に
贈
(
おく
)
られたり。
瘠我慢の説:05 福沢先生を憶う
(新字新仮名)
/
木村芥舟
(著)
「そんな
吝
(
けち
)
じゃアありませんや。お
望
(
のぞみ
)
なら、どれ、附けて上げましょう。」と
婦人
(
おんな
)
は切の端に銀流を
塗
(
まぶ
)
して、滝太郎の手を
密
(
そっ
)
と取った。
黒百合
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
して
見
(
み
)
ると、
我
(
わ
)
が
端艇
(
たんてい
)
は、
何時
(
いつ
)
の
間
(
ま
)
にか
印度洋
(
インドやう
)
で
名高
(
なだか
)
い
大潮流
(
だいてうりう
)
に
引込
(
ひきこ
)
まれたのであらう。
私
(
わたくし
)
は
何
(
なん
)
となく
望
(
のぞみ
)
のある
樣
(
やう
)
に
感
(
かん
)
じて
來
(
き
)
たよ。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
▼ もっと見る
カピ長 おゝ、モンタギューどの、
御手
(
おんて
)
をば
與
(
あた
)
へさせられい。これをこそ
愛女
(
むすめ
)
への
御結納
(
ごゆひなう
)
とも
思
(
おも
)
ひまする、
他
(
ほか
)
に
望
(
のぞみ
)
とてはござらぬわい。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
さうして、もし
此
(
この
)
冒險
(
ばうけん
)
に
成功
(
せいこう
)
すれば、
今
(
いま
)
の
不安
(
ふあん
)
な
不定
(
ふてい
)
な
弱々
(
よわ/\
)
しい
自分
(
じぶん
)
を
救
(
すく
)
ふ
事
(
こと
)
が
出來
(
でき
)
はしまいかと、
果敢
(
はか
)
ない
望
(
のぞみ
)
を
抱
(
いだ
)
いたのである。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
望
(
のぞみ
)
も出てきました。けれどもそれはしばらくの間でした、自分が一人ぼっちで見知らぬ国へゆくと思うと急に心が苦しくなってきました。
母を尋ねて三千里
(新字新仮名)
/
エドモンド・デ・アミーチス
(著)
しかるに
言
(
い
)
おうと
云
(
い
)
う
望
(
のぞみ
)
は、
終
(
つい
)
に
消
(
き
)
えず
忽
(
たちまち
)
にして
総
(
すべて
)
の
考
(
かんがえ
)
を
圧去
(
あっしさ
)
って、こんどは
思
(
おも
)
う
存分
(
ぞんぶん
)
、
熱切
(
ねっせつ
)
に、
夢中
(
むちゅう
)
の
有様
(
ありさま
)
で、
言
(
ことば
)
が
迸
(
ほとばし
)
り
出
(
で
)
る。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
勝
(
すぐ
)
れたところをあげれば、才もあり智もあり、物に
巧
(
たくみ
)
あり、悟道の
縁
(
えに
)
しもある。ただ惜むところは
望
(
のぞみ
)
が大きすぎて破れるかたちが見える。
樋口一葉
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
この夜お登和嬢は
一縷
(
いちる
)
の
望
(
のぞみ
)
を抱いて
寝
(
い
)
ねぬ。小山ぬしの尽力その
甲斐
(
かい
)
あらば大原ぬしは
押付婚礼
(
おしつけこんれい
)
を
免
(
のが
)
れて
忽
(
たちま
)
ち海外へ
赴
(
おもむ
)
き給わん。
食道楽:秋の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
彼がなおもしやという
望
(
のぞみ
)
なき望にひかされて死体をしらべていると、その時初めて遥かなる川上の方から人声がきこえて来た。
サレーダイン公爵の罪業
(新字新仮名)
/
ギルバート・キース・チェスタートン
(著)
その御子息さまとに
望
(
のぞみ
)
を絶えさせることはわたくしには出来かねます、ちからを
藉
(
か
)
してもろともに生きてゆかねばならないのでございます。
津の国人
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
だが私はこんなにも多くの
望
(
のぞみ
)
を抱かせられた漆場はない。名のあるどんな所よりも心を
惹
(
ひ
)
くものが多い。草々の理由について書きたいと思う。
陸中雑記
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
仲働のお宮は働くより外に
望
(
のぞみ
)
も興味もない女。外に下女が二人、年寄の門番夫婦にも逢ひましたが、何の變哲もありません。
銭形平次捕物控:098 紅筆願文
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
我れ神を
畏
(
おそ
)
るる事に
依頼
(
たの
)
み、我れ神の道を守る事に
望
(
のぞみ
)
を置く、わが敬虔わが徳行これわが依頼む処わが望のかかる所なりと。
ヨブ記講演
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
洋先生が彼に革命を許さないとすると、外に仕様がない。これから決して白鉢巻、白兜の人が彼を迎えに来るという
望
(
のぞみ
)
を起すことが出来ない。
阿Q正伝
(新字新仮名)
/
魯迅
(著)
望
(
のぞみ
)
立身を
心懸
(
こゝろがけ
)
候
心底
(
しんてい
)
には候はず左樣の存じ
寄
(
より
)
あらば何とて今日御役宅へ
御密談
(
おみつだん
)
に參り可申や
配下
(
はいか
)
の身として
御重役
(
ごぢうやく
)
の
不首尾
(
ふしゆび
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
その
後
(
のち
)
僕は君と
交
(
まじわ
)
っている間、君の
毒気
(
どくき
)
に
中
(
あ
)
てられて死んでいた心を振い起して高い
望
(
のぞみ
)
を
抱
(
いだ
)
いたのだが、そのお蔭で無慙な
刺客
(
しかく
)
の手にかかって
痴人と死と
(新字新仮名)
/
フーゴー・フォン・ホーフマンスタール
(著)
これでは到底
望
(
のぞみ
)
がないと思って
暇
(
ひま
)
をやった
訳
(
わけ
)
だがしかしこれはあの女ばかりに限った話ではない。今の若い女は良家の女も芸者も皆同じ気風だ。
雨瀟瀟
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
さばかりの名匠の、辞世はなかりしやと世にいうものもあるべし。あわれ一句を残したまわば、諸門人の
望
(
のぞみ
)
足りぬべし。
般若心経講義
(新字新仮名)
/
高神覚昇
(著)
俺
(
わし
)
はこちらでまだ
三浦
(
みうら
)
の
殿様
(
とのさま
)
に一
度
(
ど
)
もお
目
(
め
)
にかかりませぬが、
今日
(
きょう
)
は
姫
(
ひい
)
さまのお
手引
(
てび
)
きで、
早速
(
さっそく
)
日頃
(
ひごろ
)
の
望
(
のぞみ
)
を
協
(
かな
)
えさせて
戴
(
いただ
)
く
訳
(
わけ
)
にはまいりますまいか。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
汝なかりせば、今の故國のさまをみて、たれか
望
(
のぞみ
)
を絶たざらむ。しかも、大なる國民にあらずして、かゝる言葉をもたむこと、夢にも思ひえせざるなり。
露西亜の言葉
(旧字旧仮名)
/
イワン・ツルゲーネフ
(著)
が、この男はまだ芸術家になりきらぬ中、
香具師
(
やし
)
一流の
望
(
のぞみ
)
に
任
(
まか
)
せて、安直に
素張
(
すば
)
らしい大仏を造ったことがある。
鵞鳥
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
お前はもう仙人になりたいという
望
(
のぞみ
)
も持っていまい。大金持になることは、元より愛想がつきた
筈
(
はず
)
だ。ではお前はこれから後、何になったら
好
(
い
)
いと思うな
杜子春
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
俺達
(
おれたち
)
にや、とてもそんな諦めのよいことは、出来ませんだ。もつとも俺達は、清へ渡らうの、病人をあつめようだのといふ、大きな
望
(
のぞみ
)
は持たねェけんど。
良寛物語 手毬と鉢の子
(新字旧仮名)
/
新美南吉
(著)
こう言出したと云ッて、何にも
貴嬢
(
あなた
)
に義理を欠かして
私
(
わたくし
)
の
望
(
のぞみ
)
を遂げようと云うのじゃア無いが、唯貴嬢の口から
僅
(
たッた
)
一言、『
断念
(
あきら
)
めろ』と云ッて
戴
(
いただ
)
きたい。
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
あれ、ルウヴルの屋根の上、
望
(
のぞみ
)
の色の
天
(
そら
)
のおく、ちろりちろりとひとつ
星
(
ぼし
)
。おお、それ、マノンの歌にも聞いた。
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
それに前にいった様に温雅な——
寧
(
むし
)
ろ陰気と言う方の
質
(
たち
)
だったから、
敢
(
あえ
)
て立派な
処
(
とこ
)
へ嫁に行きたいと云う様な
望
(
のぞみ
)
もない、幸い
箏
(
こと
)
は何よりも好きの道だから
二面の箏
(新字新仮名)
/
鈴木鼓村
(著)
薩州出身で未来の海軍大臣とまで
望
(
のぞみ
)
を
属
(
しよく
)
されて居る松島だから、梅子別段不足もあるまいぢや無いか——モー九時過ぎた、是りや梅子飛んだ勉強の邪魔した
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
その金銭が有つたら何とでも恨が霽されやうか、とそれを
楽
(
たのしみ
)
に義理も人情も捨てて掛つて、今では名誉も色恋も無く、金銭より外には何の
望
(
のぞみ
)
も持たんのです。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
しかし、勇敢なフロスト少将が第一番に戦死したものだから、さすがのライオン戦車隊も、一時、
臆病風
(
おくびょうかぜ
)
にかかって、とうとう攻撃の
望
(
のぞみ
)
がなくなってしまった。
昭和遊撃隊
(新字新仮名)
/
平田晋策
(著)
母親似の一郎とは違って、角張った父親に似た甲子ではあるが、自分の才能を見込んでくれるものなら
貰
(
もら
)
いたいと云う
望
(
のぞみ
)
を、心の奥底に秘めていた時代もあった。
九月一日
(新字新仮名)
/
水上滝太郎
(著)
露西亜は世人の尤も危ぶむ国なり、而して今や此
真摯
(
しんし
)
なる大偉人を
有
(
も
)
てり、
謂
(
い
)
ふべし、前途
望
(
のぞみ
)
多しと。
トルストイ伯
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
ところで肉と肉とが接觸したら、其の
渇望
(
かつばう
)
が
充
(
みた
)
されて、お前に向ツて更に
他
(
た
)
の
望
(
のぞみ
)
を持つやうになツた。
青い顔
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
大「十分事を
仕遂
(
しおお
)
せました時には、どうか拙者にこれ/\の
望
(
のぞみ
)
がございますが、お
叶
(
かな
)
え下さいますか」
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
随
(
したが
)
って降れば降るほど通過し得る
望
(
のぞみ
)
は少なくなる訳で、実際上から望見した所では、東谷の雪渓まで下りて迂廻しなければ、到底通過不可能であろうとさえ思われる。
八ヶ峰の断裂
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
物を喰うにさえ美味を
楽
(
たのし
)
むという
望
(
のぞみ
)
を以てするか、
然
(
しか
)
らざれば喰わねば餓死する
恐
(
おそれ
)
あるからである。
デモクラシーの要素
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
都会の中央へ
戻
(
もど
)
りたい一心から
夢
(
ゆめ
)
のような薫少年との
初恋
(
はつこい
)
を
軽蔑
(
けいべつ
)
し、五十男の世才力量に
望
(
のぞみ
)
をかけて来た転機の小初は、翡翠型の飛込みの
模範
(
もはん
)
を示す無意識の中にも
渾沌未分
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
名をゼロニモ・ルジエラと云いて、
西班牙
(
スペイン
)
の産なるが、今や此世に
望
(
のぞみ
)
を絶ちて自ら
縊
(
くび
)
れなんとす。
女の決闘
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
ひたすら
良人
(
をつと
)
に逢ひたいと云ふ
望
(
のぞみ
)
で
張
(
はり
)
詰めた心が自分を
巴里
(
パリイ
)
へ
齎
(
もたら
)
した。
而
(
さう
)
して自分は妻としての愛情を満足させたと同時に母として悲哀をいよいよ痛切に感じる身と成つた。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
然れども既に隈公の知を
蒙
(
こうむ
)
り、
又
(
また
)
諸君の許す所となる余は、唯我が強勉と熱心とを以て、力をこの校に
竭
(
つく
)
し、その及ばん限りは隈公の知に
酬
(
むく
)
い、諸君の
望
(
のぞみ
)
に
対
(
こた
)
うべし(拍手)。
祝東京専門学校之開校
(新字新仮名)
/
小野梓
(著)
歩行き得ずとも立つ事を得ば
嬉
(
うれ
)
しからん、と思ひしだに余りに小さき
望
(
のぞみ
)
かなと人にも言ひて笑ひしが一昨年の夏よりは、立つ事は望まず坐るばかりは病の神も許されたきものぞ
墨汁一滴
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
三人は、何かしら一つの
望
(
のぞみ
)
が出来たような感じがして、にわかに元気になるのでした。
新宝島
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
實
(
じつ
)
は
今日
(
けふ
)
お
願
(
ねがひ
)
があつてお
邪魔
(
じやま
)
に
出
(
で
)
ました。これは
手前
(
てまへ
)
の
愚息
(
せがれ
)
で
御座
(
ござ
)
います、
是非
(
ぜひ
)
貴樣
(
あなた
)
のお
弟子
(
でし
)
になりたいと
本人
(
ほんにん
)
の
望
(
のぞみ
)
ですから
連
(
つれ
)
て
參
(
まゐ
)
りましたが、
一
(
ひと
)
つ
試驗
(
しけん
)
をして
見
(
み
)
て
下
(
くだ
)
さいませんか。
怠惰屋の弟子入り
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
漸々
(
だんだん
)
自分の
行末
(
いくすえ
)
までが気にかかり、こうして東京に出て来たものの、
何日
(
いつ
)
我が
望
(
のぞみ
)
が
成就
(
じょうじゅ
)
して国へ
芽出度
(
めでたく
)
帰れるかなどと、つまらなく悲観に陥って、月を
仰
(
あお
)
ぎながら、
片門前
(
かたもんぜん
)
の
通
(
とおり
)
を通って
死神
(新字新仮名)
/
岡崎雪声
(著)
が、さて、その一書によつて
深
(
ふか
)
く
寫眞熱
(
しやしんねつ
)
をあふられた
私
(
わたし
)
は、何よりも
寫眞機
(
しやしんき
)
がほしくてたまらない。母はもとより
私
(
わたし
)
の
望
(
のぞみ
)
みなら先づ大
概
(
がい
)
は
聞
(
き
)
いてもらへた
祖
(
そ
)
父母にも
盛
(
さか
)
んにせがんで見たが
写真と思ひ出:――私の写真修行――
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
故郷
(
ふるさと
)
を離れる事が出来ないので、七年という実に面白い気楽な生涯をそこで送り、
極
(
ごく
)
おだやかに往生を
遂
(
とげ
)
る時に、僕をよんで、これからは兼て
望
(
のぞみ
)
の通り、船乗りになっても
好
(
よい
)
といいました。
忘れ形見
(新字新仮名)
/
若松賤子
(著)
コロンボと過ぎて
新嘉坡
(
しんがぽうる
)
に船の着く前に、恋しい子供達の
音信
(
たより
)
が来て居るかも知れぬと云ふ
望
(
のぞみ
)
に心を引かれたのと一緒で自身のために
此処
(
こゝ
)
迄来て居る身内のあるのを予期して居たからである。
帰つてから
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
美奈子は、兄の方の美しい凜々しい姿を、心の裡で、ぢつと噛みしめるやうに、想ひ出してゐるとほの/″\と夜の明けるやうに、心の裡に新しい
望
(
のぞみ
)
や、新しい世界が開けて行くやうに思つた。
真珠夫人
(新字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
“望”の意味
《名詞》
(ボウ)満月。
(出典:Wiktionary)
望
常用漢字
小4
部首:⽉
11画
“望”を含む語句
希望
願望
翹望
欲望
志望
眺望
失望
絶望
望遠鏡
遠望
羨望
懇望
所望
望月
渇望
大望
望楼
御所望
慾望
望蜀
...