ぼう)” の例文
殘念ざんねんでならぬので、自分じぶん持場もちばを一生懸命しやうけんめいつたけれど、なにない。幻子げんし大成功だいせいかう引替ひきかへて大失敗だいしつぱいくわつぼう茫然ばうぜんとしてしまつた。
りにも名人上手とうたはれた者は年をとつてつまらぬ棋譜きふのこすべきでない——と自重を切ぼうしたといふ。これは或る意味いみ悲壯ひそうな、而もはなはあじはふべきことばだ。
んなことはなしてくれながら、おじいさんはわたくしうながしてやま修行場しゅぎょうば出掛でかけたとおもうと、そのまま一途中とちゅうして、たちまち一ぼうはるかなる、ひろひろ野原のはらしまいました。
東方の地平線上を展望てんぼうするに、そこはいぜん無辺むへんの海波びょうびょうとして天をひたしている、一ぼう目をさえぎるなにものもない、ぼくは胸底深くひめていた計画をはじめて発表した。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
同月どうげつ二十三にちにはげんぼうほか玄川子げんせんしくはへて四にんつた。今度こんどは、小徑こみち左方さはう緩斜面くわんしやめん芋畑いもばたけである。
暇乞いとまごいのめにわたくしたき竜神りゅうじんさんの祠堂ほこらむかって合掌がっしょう瞑目めいもくしたのはホンの一瞬間しゅんかん、さてけると、もうそこはすでにたき修行場しゅぎょうばでもなんでもなく、一ぼう大海原おおうなばらまえにした