“にが/\”の漢字の書き方と例文
語句割合
苦々100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
最も苦々にが/\しげに彼は笑ひを浮べた——最も決然と彼は私から手を引込めた。「それぢやあなたは約束を取消して、全然印度へなぞ行かないのですね?」
詳しいことは屋敷へ来た折に云ひませうが、武士たるものが町奴とかの真似をして、白柄組の神祇じんぎ組のと、名を聞くさへも苦々にが/\しい。喧嘩がなんで面白からう。
番町皿屋敷 (新字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
兎角なげかはしく、苦々にが/\しき事のみ耳目に觸れて、平和の世のなか面白からず、あはれ何處にても一戰ひといくさの起れかし、いでや二十餘年の風雨に鍛へし我が技倆を顯はして
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)