“夤”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まつ40.0%
まつわ40.0%
まつは20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
葛蘿かつらとなりて幹に纏ひまつはるが如く男性に倚るものなり、男性の一挙一動を以て喜憂となす者なり、男性の愛情の為に左右せらるゝ者なり。
厭世詩家と女性 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
また女子の側に於てもそうであって、木にまつわ蔦葛つたかずらで、女子は決して独立することの出来ぬものとの思想から、嫁して夫に養うてもらうのが当然である如くに考えている。
夫婦共稼ぎと女子の学問 (新字新仮名) / 大隈重信(著)
彼の新なる悔は切にまつはるも、いたづらに凍えて水を得たるにおなじかるこのふたつの者の、相対あひたいして相拯あひすくふ能はざる苦艱くげんを添ふるに過ぎざるをや。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)