“まつわ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
50.0%
31.6%
5.3%
5.3%
絡纏2.6%
纏付2.6%
関係2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その宿屋にまつわるはなしというのはこうである。もはや何年前のことであろうか。四五人の鉱山師仲間が何ヶ月も逗留しつづけていたのである。
金山揷話 (新字新仮名) / 大鹿卓(著)
夜笹村の部屋で寝ようとするお銀の懐へまつわりついて来る子供は、時々老人の側へ持って行かれたが、やはり駄目であった。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
おもしろ半分にまつわるを、白糸は鼻のさきあしらいて
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
彼が自分でいうところの無為むい空虚うつろの悩みが足もとにもまつわっているような歩みで——。
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
おのが身辺に絡纏まつわりつつある淫魔いんましりぞけられむことを哀願しき。
妖僧記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
自然それといっしょに頭の中に纏付まつわるのは小林であった。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
黄金のウシの話は、いずれも墜坑口碑に関係まつわっております。
東奥異聞 (新字新仮名) / 佐々木喜善(著)