“からま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
86.4%
9.1%
絡巻4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
愛情はまだ参木の後姿にからまったまま、沈み出した。すると、お杉は通りかかった黄包車ワンポウツを呼びとめて、参木の面前をけ抜いた。
上海 (新字新仮名) / 横光利一(著)
常陸ひたちの国、河内郡こうちごおり阿波あんば村の大杉おおすぎ明神の近くに、恐しい妖魔が住んでいるので有った。それに竜次郎は捕って、水鳥が霞網にからまったも同然、如何いかんとも仕難くなったのであった。
死剣と生縄 (新字新仮名) / 江見水蔭(著)
おおいなる顔を、縁側にもたげて座敷をうかがい、飜然ひらりと飛上りて駈来かけきたり、お丹の膝にすり寄れば、もとどり絡巻からまける車夫の手を、お丹右手めてにて支えながら、左手ゆんでを働かして、(じゃむこう)の首環くびわを探り
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)