“大杉”の読み方と例文
読み方割合
おおすぎ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
真先まっさきに入ったのは、クラブの事務長の大杉おおすぎだった。しかし内部からはウンともスンとも返事がなかった。
恐怖の口笛 (新字新仮名) / 海野十三(著)
大杉おおすぎとは親友という関係じゃない。が、最後の一と月を同じ番地で暮したのは何かの因縁であろう。大杉が初めて来たのは赤旗事件の監房生活から出獄して間もなくだった。
最後の大杉 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
常陸ひたちの国、河内郡こうちごおり阿波あんば村の大杉おおすぎ明神の近くに、恐しい妖魔が住んでいるので有った。それに竜次郎は捕って、水鳥が霞網にからまったも同然、如何いかんとも仕難くなったのであった。
死剣と生縄 (新字新仮名) / 江見水蔭(著)