絡巻からま)” の例文
おおいなる顔を、縁側にもたげて座敷をうかがい、飜然ひらりと飛上りて駈来かけきたり、お丹の膝にすり寄れば、もとどり絡巻からまける車夫の手を、お丹右手めてにて支えながら、左手ゆんでを働かして、(じゃむこう)の首環くびわを探り
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)