まつわ)” の例文
是まで亭主と思い真実を尽したのは、実に口惜しいから、仮令たとえ此の儘死ねばとて、この怨は新吉の身体にまつわって、此の女房を持てば七人まではきっと取殺すからう思え
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
彼が自分でいうところの無為むい空虚うつろの悩みが足もとにもまつわっているような歩みで——。
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)