“まとい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
66.7%
団欒12.5%
的射8.3%
8.3%
纏衣4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まといがくる、梯子はしごがつづく、各組の火消ひけしが提燈をふりかざして続いてくる。見舞人が飛ぶ。とても大通りは通られはしない。
たけなわになった頃、ふと下島がその席へ来合せた。めったに来ぬ人なので、伊織は金の催促に来たのではないかと、ず不快に思った。しかし金を借りた義理があるので、さかずきをさして団欒まといに入れた。
じいさんばあさん (新字新仮名) / 森鴎外(著)
有馬ありま有野ありの唐櫃からと神社に伝わっているネングイというものなどは、正月二日の鬼打神事おにうちしんじの一部で、はじめに的射まといの式があってそれの終った後、弓を地上においてその弓弦ゆみづるの前と後とに
こども風土記 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
「いくら働いたって、この家の貧乏は直りッこねえわ。喰いつぶしは多いし、年貢ねんぐは増すし。餓鬼さえなければ、おれも野武士の仲間にでもはいって、うまい酒も飲めるが、こう足手まといが多くっちゃあ……」
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そして自分の体を震はし、その狭い纏衣まといをひきちぎると一匹の蜂が出て来る。蜜蝋の覆ひは内にとぢ込められた虫が咬み破り、同時に外からその蘇生を助ける働蜂によつて破られる。