団欒まとい)” の例文
旧字:團欒
文士卓にはもう大勢団欒まといをしていて、隅の方には銀行員チルナウエルもいた。そこへ竜騎兵中尉が這入って来て、平生の無頓着な、傲慢ごうまんな調子でこう云った。
たけなわになった頃、ふと下島がその席へ来合せた。めったに来ぬ人なので、伊織は金の催促に来たのではないかと、ず不快に思った。しかし金を借りた義理があるので、さかずきをさして団欒まといに入れた。
じいさんばあさん (新字新仮名) / 森鴎外(著)
親しかりし団欒まといあらけぬ。