“纒(まとい)” の例文
此方(こちら)からはお使番(つかいばん)が馬に乗って駆けて来る。仕事師は纒(まとい)を振り鈎(かぎ)をかついで威勢能(よ)く繰出してまいる騒ぎに、二人はまご/\しながら漸く逃出しましたが、行(ゆ)き所がありません。
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「いくら働いたって、この家の貧乏は直りッこねえわ。喰いつぶしは多いし、年貢(ねんぐ)は増すし。餓鬼さえなければ、おれも野武士の仲間にでもはいって、うまい酒も飲めるが、こう足手纒(まとい)が多くっちゃあ……」
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)