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虚
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むなし
ふりがな文庫
“
虚
(
むなし
)” の例文
「故に知る。
般若波羅蜜多
(
はんにゃはらみた
)
は、是れ大
神呪
(
じんしゅ
)
なり。是れ大
明呪
(
みょうしゅ
)
なり。是れ
無上呪
(
むじょうしゅ
)
なり。是れ
無等等呪
(
むとうどうしゅ
)
なり。
能
(
よ
)
く一切の苦を除く、真実にして
虚
(
むなし
)
からず」
般若心経講義
(新字新仮名)
/
高神覚昇
(著)
又右衛門の師、柳生
但馬守
(
たじまのかみ
)
宗矩
(
むねのり
)
などはこの点に於てその妙境に到達している人である。禅でも心の無を重んじるが剣も心を
虚
(
むなし
)
くする事を大切としている。
鍵屋の辻
(新字新仮名)
/
直木三十五
(著)
もし天地間、
調実
(
コンシステント
)
なるものひとり彼ありとせば、心を
虚
(
むなし
)
うして彼の経綸策を講ずる者、
豈
(
あに
)
智ならずや。
最後の勝利者は誰ぞ
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
弟の大海人は自分とは性格のまるで違つた、さつぱりつかみどころのない変物であるが、あれが欲しいといふのなら、こんな
虚
(
むなし
)
い器なんぞはノシをつけて呉れてやつてもいい。
鸚鵡:『白鳳』第二部
(新字旧仮名)
/
神西清
(著)
来む二十一日の日曜には舟を
虚
(
むなし
)
うして吾等を待てと堅く約束を結ばしめつ、ひたすらに其日の至るを心楽みにして、
平常
(
つね
)
のおのれが為すべき
業
(
わざ
)
を為しながら
一日
(
ひとひ
)
〻〻と日を送りけり。
鼠頭魚釣り
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
▼ もっと見る
されどこの怪しき身の
虚
(
むなし
)
き影にあらずして、
實
(
じつ
)
なる形なるは
明
(
あきらか
)
なりき。我は疲れたる腦髓に鞭うちて、強ひて思議せしめんとしたり。われは眞に既に死したるか、又或は猶生けるか。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
ヨハネの
所謂
(
いはゆる
)
悔改とは、即ち心を
直
(
なほ
)
くするにあり、ヨハネの所謂道を備ふるとは、即ち心を
虚
(
むなし
)
うするにあり、心を虚うする後にあらざれば、真理は望む事を得べからざればなり。
各人心宮内の秘宮
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
「
能
(
よ
)
く一切の苦を除く、真実にして
虚
(
むなし
)
からず」といってあるのです。
般若心経講義
(新字新仮名)
/
高神覚昇
(著)
第十一講 真実にして
虚
(
むなし
)
からず
般若心経講義
(新字新仮名)
/
高神覚昇
(著)
虚
常用漢字
中学
部首:⾌
11画
“虚”を含む語句
空虚
虚言
虚妄
虚空
虚構
虚偽
虚無
虚弱
虚飾
虚空蔵
虚心
太虚
虚誕
虚無的
虚無僧
虚子
虚僞
虚栄
虚舟
大虚
...