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虚
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うろ
ふりがな文庫
“
虚
(
うろ
)” の例文
とお爺さんは、猿や兎や山鳩に、いちいち上機嫌で挨拶して林の奥に進み、山桜の大木の根もとが広い
虚
(
うろ
)
になつてゐるのに潜り込んで
お伽草紙
(新字旧仮名)
/
太宰治
(著)
それより、ママの古い恋文、飯島の神月の別荘の、暖炉棚の
虚
(
うろ
)
に放りこんであるって、書いてあったわね。あなたが心配しているのは、そのことなんでしょう。
あなたも私も
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
嘗てここに人間を愛してみたいと思つた
虚
(
うろ
)
の
胎内
(
たいない
)
。
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
また、
榛樹
(
はしばみ
)
の
虚
(
うろ
)
の
實
(
み
)
は、
根
(
ね
)
に
落
(
お
)
ち
鳴
(
な
)
りて
白羊宮
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
、
薄田淳介
(著)
樂
(
がく
)
の
音
(
ね
)
籠
(
こ
)
もる
虚
(
うろ
)
のなか
薄紗の帳
(旧字旧仮名)
/
ステファヌ・マラルメ
(著)
▼ もっと見る
とお爺さんは、猿や兎や山鳩に、いちいち上機嫌で挨拶して林の奧に進み、山櫻の大木の根もとが廣い
虚
(
うろ
)
になつてゐるのに潛り込んで
お伽草紙
(旧字旧仮名)
/
太宰治
(著)
夕影
(
ゆふかげ
)
はいま山あひの
虚
(
うろ
)
の
窪
(
くぼ
)
まで及んだが
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
また
榛樹
(
はしばみ
)
の
虚
(
うろ
)
の實は根に落ち鳴りて
泣菫詩抄
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
蝙蝠が、はたはたと木の
虚
(
うろ
)
から飛んで出た。お爺さんは、ふと眼をさまし、もう夜になつてゐるので驚き
お伽草紙
(新字旧仮名)
/
太宰治
(著)
生
(
よ
)
は
榛實
(
はしばみ
)
の
虚
(
うろ
)
の
實
(
み
)
の
白羊宮
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
、
薄田淳介
(著)
蝙蝠が、はたはたと木の
虚
(
うろ
)
から飛んで出た。お爺さんは、ふと眼をさまし、もう夜になつてゐるので驚き
お伽草紙
(旧字旧仮名)
/
太宰治
(著)
空
(
そら
)
や、
虚
(
うろ
)
なる
白羊宮
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
、
薄田淳介
(著)
「あるわい。」と、にはかに勢ひづいて、一滴のこさず飲みほして、ほろりと酔ひ、「や、月が出てゐる。春宵一刻、——」などと、つまらぬ事を呟きながら木の
虚
(
うろ
)
から這ひ出ると
お伽草紙
(新字旧仮名)
/
太宰治
(著)
空や、
虚
(
うろ
)
なる
泣菫詩抄
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
「あるわい。」と、にはかに勢ひづいて、一滴のこさず飮みほして、ほろりと醉ひ、「や、月が出てゐる。春宵一刻、——」などと、つまらぬ事を呟きながら木の
虚
(
うろ
)
から這ひ出ると
お伽草紙
(旧字旧仮名)
/
太宰治
(著)
虚
常用漢字
中学
部首:⾌
11画
“虚”を含む語句
空虚
虚言
虚妄
虚空
虚構
虚偽
虚無
虚弱
虚飾
虚空蔵
虚心
太虚
虚誕
虚無的
虚無僧
虚子
虚僞
虚栄
虚舟
大虚
...