“ながらえ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
生存25.0%
在命25.0%
存在25.0%
活命25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
辛い人の世の生存ながらえに敗れたものは、はとのような処女の、繊弱かよわい足の下にさえも蹂み躙られなければならないのか。
駅夫日記 (新字新仮名) / 白柳秀湖(著)
功名も、富貴も、それは皆若い私の夢であった、私はもうちりのような、煙のような未来ゆくすえの空想を捨てて、辛い、苦しい生存ながらえみちをたどらなければならないのだ。
駅夫日記 (新字新仮名) / 白柳秀湖(著)
見そなはす如きわらわ容体ありさま、とても在命ながらえる身にしあらねば、臨終の際にただ一こと阿姐あねごに頼み置きたきことあり。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
これは弘化こうか年度に生れて今まで存在ながらえている老人としより言草いいぐさのように聞えます。
離婚について (新字新仮名) / 与謝野晶子(著)
語るを聞いて泰助は心のうちに思うよう、いかさま得三に苛責かしゃくされて、下枝かあるいは妹か、さることもあらむかし。活命ながらえてだにあるならば、おッつけ救い得させむずと、そぞろあわれを催しぬ。
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)