職業しょくぎょう)” の例文
むらに、なんの職業しょくぎょうということもきまらずに、おくっているりこうものがありました。むら人々ひとびとは、そのひとをりこうものといっていました。
天下一品 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「して、職業しょくぎょうはなんだ? じつは、この街道かいどうは、今日すこしぶっそうなことがあるから、さきへいっても通してくれるかどうかわからない」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かれはいろいろの職業しょくぎょうに手を出してみましたが、どれもうまくいきません。そこでとうとう犬をらして、大道だいどう見世物師みせものしにまで落ちることになりました。
元来がんらいいかなる職業しょくぎょうにありても、これに当たる人に三段の区別がある。報酬ほうしゅうだけの仕事をせぬすなわち曠職こうしょくの人。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
ところがこの河岸かわぎしむれの中にビンズマティーとう一人のいやしい職業しょくぎょうの女がおりました。
手紙 二 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
ある日、いなかからひとりの女患者おんなかんじゃが診察を受けにきました。職業しょくぎょうをたずねると
ジェンナー伝 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
あたらしい器械きかい発明はつめいされたとか、あたらしい思想しそう流行りゅうこうするとか、また、戦争せんそうなどということがあって、さかえた職業しょくぎょうが、きゅう衰微すいびしたり、また反対はんたい衰微すいびしていたものが
心の芽 (新字新仮名) / 小川未明(著)
物もあろうに口輪くちわなどとは、氏が医師いしたる職業しょくぎょうがふさわしからぬ道具であります
いま飛行機ひこうきといったが、たまにひとには便利べんりかしれないが、職業しょくぎょうとなって、毎日まいにちっているひとのことをかんがえれば、どれほど、このふねより危険きけんおお職業しょくぎょうかわからない。
船の破片に残る話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
少年しょうねんが、がけのうえにあるという、一軒家けんやをたずねていったのであります。それが、自分じぶん職業しょくぎょうであるうえは、たとえ一けんといってもててしまうわけにはいきませんでした。
薬売りの少年 (新字新仮名) / 小川未明(著)
なかが、文明ぶんめいになればなるほど、そこには、犠牲ぎせいになっているものがあるのだ。みんな人間にんげんは、しまいにはその職業しょくぎょうのためにぬのさ。そうおもっていれば、いちばんまちがいがない。
船の破片に残る話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ここへくれば、そんな職業しょくぎょうのことなどはどうだっていいのだ。じつは、あれからもう二ねんたつが、いつも見慣みなれている、自分じぶんんでいたまち景色けしきが、ばかに昨日きのう今日きょううつくしくえるじゃないか。
戦友 (新字新仮名) / 小川未明(著)