職業しやうばい)” の例文
職業しやうばいではありません。職業しやうばいではとても殺生は出来ません。料理は芸の一つで、芸には工夫とそれに附物つきものたのしみといふものがありますからね。」
手品師は、きよろきよろ街を見物しながら、街の中央ごろの、広い橋の上にやつてきて、そこの人通りの多いところで、職業しやうばいの手品にとりかかりました。
小熊秀雄全集-14:童話集 (新字旧仮名) / 小熊秀雄(著)
嗚呼よく出来した感心なと云はれて見たいと面白がつて、何日いつになく職業しやうばいに気のはづみを打つて居らるゝに、若し此仕事を他に奪られたら何のやうに腹を立てらるゝか肝癪を起さるゝか知れず
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
「へへへ……」客は海老のやうに腰をかゞめて恐縮した。「実はその、先生、私どもの職業しやうばいは天麩羅屋なんでしてね。」
それは大切だいじ大切だいじな、職業しやうばい道具のはひつた、手品の種の袋を船の中に置き忘れてきてしまつたのです。
小熊秀雄全集-14:童話集 (新字旧仮名) / 小熊秀雄(著)
蚯蚓みゝずが風邪の妙薬だといひ出してから、彼方此方あちらこちらの垣根や塀外へいそと穿ほじくり荒すのを職業しやうばいにする人達が出来て来た。
掏られたなどといつてゐますが、嘘ですよ、いくら職業しやうばいでも、さうはいきませんよ
小熊秀雄全集-15:小説 (新字旧仮名) / 小熊秀雄(著)
俳優やくしやの中村鴈治郎などもその一人で、彼はこの頃よく東京の劇場こやへ出るが、あの通りに白粉おしろいをべた塗りする職業しやうばいでありながら、一興行二十六日間一度だつてお湯に入る事はないさうだ。
つくづくと、わしは馬賊の職業しやうばいがいやになつた。
小熊秀雄全集-14:童話集 (新字旧仮名) / 小熊秀雄(著)
「ぢや訊くが、お前の親爺おやぢ職業しやうばいは何だね。」
倒れたりする職業しやうばい