就職くち)” の例文
ありそうな口吻くちぶりで、そこの馬具師も安うけあいしたが、就職くちはなかなかかかって来ない。——そのうちに冬も十二月、ふところの金も半分になっていた。
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
どうやら赤壁八十馬やそまは乗り気になっているらしい。又八は、その就職くちへありつきたいことは山々だが、佐々木小次郎であると他人の名を借用してしまったことが、どうもまずい。
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と思い直して、間借している馬具師のおやじへも、就職くちをたのんでおいた。
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)