糊口くち)” の例文
糊口くちも糊口だが、糊口より先に、何か驚嘆にあたいする事件に会いたいと思ってるが、いくら電車に乗って方々歩いても全く駄目だね。攫徒すりにさえ会わない」
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
そなたが、笛を吹いて糊口くちすぎをいたしておるというので思いついたことだが、或は、そうした折ゆえ、大殿のよいお慰みになろうか知れぬ。どうだな、来てくれまいか
宮本武蔵:03 水の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「これは私の糊口くちすぎをする大事な品ですもの」
宮本武蔵:03 水の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)