“原来”のいろいろな読み方と例文
旧字:原來
読み方割合
がんらい40.0%
ぐわんらい30.0%
もとより20.0%
げんらい10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もう何十年か奉公人を使ったことがないのに、原来がんらい優しい性分だから、小言は言わない。只女中のする事が一々自分の意志に合わぬので、不平でならない。
(新字新仮名) / 森鴎外(著)
それゆゑこの地境の争も、采女が席次の争と同じく、原来ぐわんらい権利の主張ではあるが、采女も安芸も、これを機縁として渡辺等の秕政ひせいに反抗したのである。
椙原品 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
原来もとより百物語に人を呼んで、どんな事をするだろうかと云う、僕の好奇心には、そう云う事をする男は、どんな男だろうかと云う好奇心も多少手伝っていたのである。
百物語 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
ゆえに「グロチュス」判然ときいわく、宗教の益は原来げんらい上帝の恩徳を講解するにもっぱらなりといえども、人間の交際においてもまたその功力はなはだ大なりと。