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近付
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ちかづき
ふりがな文庫
“
近付
(
ちかづき
)” の例文
美禰子は此夏自分の親戚が入院してゐた時
近付
(
ちかづき
)
になつた看護婦を
訪
(
たづ
)
ねれば
訪
(
たづ
)
ねるのだが、
是
(
これ
)
は必要でも何でもないのださうだ。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
一
巫
(
みこ
)
覡
(
かんなぎ
)
などの事に迷て神仏を汚し
近付
(
ちかづき
)
猥
(
みだり
)
に
祈
(
いのる
)
べからず。只人間の勤を
能
(
よく
)
する時は祷らず迚も神仏は守り給ふべし。
女大学評論
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
始め若い者女子迄七八人
近付
(
ちかづき
)
に
成
(
なら
)
んと
惣纒頭
(
そうばな
)
を
打
(
うち
)
江戸町一丁目
玉屋内
(
たまやうち
)
初瀬留
(
はせとめ
)
と云ふ
娼妓
(
おひらん
)
を
揚
(
あげ
)
程
(
ほど
)
なく
妓樓
(
ぢよろや
)
へ
伴
(
ともな
)
はれ
陽氣
(
やうき
)
に
酒宴
(
しゆえん
)
も
濟
(
す
)
み
床
(
とこ
)
へ入りしが六之助は夫より
前
(
さき
)
初瀬留を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
あなたのお父さまのムシュー・マネットと同じように、その紳士もパリーでなかなか評判の人でした。わたしがその
方
(
かた
)
とお
近付
(
ちかづき
)
になりましたのはそのパリーだったのです。
二都物語:01 上巻
(新字新仮名)
/
チャールズ・ディケンズ
(著)
饗す兎も角も
此
(
こゝ
)
は
書入
(
かきいれ
)
の名所なり俗境なりとて
偖
(
さて
)
止むべきかは一杯酌みて浦嶋殿の
近付
(
ちかづき
)
とならんと上の
旅人宿
(
はたごや
)
へいそぎ
酒
(
さけ
)
肴
(
さかな
)
を持來れと命じ
夫
(
それ
)
より寺内を
漫歩
(
そゞろあるき
)
しまた川を眺むるに流を
木曽道中記
(旧字旧仮名)
/
饗庭篁村
(著)
▼ もっと見る
森「そうじゃアねえ、旦那がお前に
近付
(
ちかづき
)
に来たのだよ」
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
も
厭
(
いと
)
はずたどり行に漸々と紀州
加田浦
(
かだのうら
)
に
到
(
いた
)
る頃は夜はほの/″\と
明掛
(
あけかゝ
)
りたり寶澤は
一休
(
ひとやすみ
)
せんと傍の石に
腰
(
こし
)
を
打掛
(
うちかけ
)
暫く休みながら
向
(
むかう
)
を見れば白き
犬
(
いぬ
)
一
疋
(
ぴき
)
臥居
(
ふしゐ
)
たり寶澤は
近付
(
ちかづき
)
彼の
握飯
(
にぎりめし
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
姉が息苦しくって、受答えが出来かねるので、
脊中
(
せなか
)
を
撫
(
さす
)
っていた女が一口ごとに適宜な
挨拶
(
あいさつ
)
をした。
平生
(
へいぜい
)
健三よりは親しくその
宅
(
うち
)
へ
出入
(
でいり
)
する兄は、
見馴
(
みな
)
れないこの女とも
近付
(
ちかづき
)
と見えた。
道草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
代助の
右隣
(
みぎどなり
)
には自分と同年輩の男が丸髷に
結
(
いつ
)
た美くしい細君を連れて
来
(
き
)
てゐた。代助は其細君の横顔を見て、自分の
近付
(
ちかづき
)
のある芸者によく似てゐると思つた。
左隣
(
ひだりどなり
)
には男
連
(
づれ
)
が
四人許
(
よつたりばかり
)
ゐた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
過
(
す
)
ぎ屋敷に
近付
(
ちかづき
)
一同に表門へ懸り小石川御館の御
使者
(
ししや
)
山野邊主税之助なり
開門
(
かいもん
)
あるべしと呼はれば夜番の御徒士目附
答
(
こた
)
へて越前守には
閉門中
(
へいもんちう
)
にて開門
叶
(
かな
)
ひ申さずといふ主税之助越前殿閉門は誰より申付候やと尋ぬるに御徒士目附申やう
土屋
(
つちや
)
六郎兵衞殿の申付なりと
此時
(
このとき
)
主税之助
態
(
わざ
)
と
憤
(
いか
)
りの聲を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
近
常用漢字
小2
部首:⾡
7画
付
常用漢字
小4
部首:⼈
5画
“近”で始まる語句
近
近所
近江
近頃
近寄
近々
近習
近衛
近傍
近郷