“或村”の読み方と例文
読み方割合
あるむら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
或村あるむらに(不祥の事ゆゑつまびらかにいはず)夫婦ふうふして母一人をやしなひ、五ツと三ツになる男女の子をもちたる農人のうにんありけり。年毎としごとさけの時にいたればそのれふをなして生業いとなみたすけとせり。
こゝに或村あるむらの娘、れいの御はたやにありて心をすまし、おはたをおりてたりしに、かたはらまどをほと/\とおとなふものあり、心にそれとおぼへあれば立よりてひらき見るに、はたして心をかよはす男也。