“あるむら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
或村33.3%
一邑33.3%
某村33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
或村あるむらに(不祥の事ゆゑつまびらかにいはず)夫婦ふうふして母一人をやしなひ、五ツと三ツになる男女の子をもちたる農人のうにんありけり。年毎としごとさけの時にいたればそのれふをなして生業いとなみたすけとせり。
こゝに或村あるむらの娘、れいの御はたやにありて心をすまし、おはたをおりてたりしに、かたはらまどをほと/\とおとなふものあり、心にそれとおぼへあれば立よりてひらき見るに、はたして心をかよはす男也。
東晋の仏陀跋跎羅ばーどらと法顕共に訳せる『摩訶僧祇律』三十二にいわく、仏舎衛城にいます時、南方一邑あるむらの商人八牛を駆って北方倶哆くしゃ国に到り沢中に放ち草を食わしむ
わたしは飯田いいだ在の、某村あるむら何某なにそれがしの娘であるが、今から十三年前、ちょうど十六の七月に、近くの川へ洗濯に往っておって、のがれられない因縁から、そのまま山に入って仙人になったが
女仙 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)