トップ
>
通
>
どほ
ふりがな文庫
“
通
(
どほ
)” の例文
『
私
(
わたし
)
はそれを
習
(
なら
)
ふために
授業
(
じゆげふ
)
を
受
(
う
)
けてはゐませんでした』と
云
(
い
)
つて
海龜
(
うみがめ
)
は
長太息
(
ためいき
)
し、『
私
(
わたし
)
は
只
(
たゞ
)
規則
(
きそく
)
通
(
どほ
)
りの
課程
(
くわてい
)
を
履
(
ふ
)
んだゝけです』
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
立
(
た
)
つ
前
(
まへ
)
の
晩
(
ばん
)
に、
父
(
ちゝ
)
は
宗助
(
そうすけ
)
を
呼
(
よ
)
んで、
宗助
(
そうすけ
)
の
請求
(
せいきう
)
通
(
どほ
)
り、
普通
(
ふつう
)
の
旅費
(
りよひ
)
以外
(
いぐわい
)
に、
途中
(
とちゆう
)
で二三
日
(
にち
)
滯在
(
たいざい
)
した
上
(
うへ
)
、
京都
(
きやうと
)
へ
着
(
つ
)
いてからの
當分
(
たうぶん
)
の
小遣
(
こづかひ
)
を
渡
(
わた
)
して
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
申氣の如何に
凝
(
こる
)
とて此手先と我と我が手に
喰付
(
くひつき
)
しが覺悟を極め此
趣
(
おもむ
)
きを御番所へ自ら
訴
(
うつた
)
へ
公
(
おほや
)
けの御
法
(
はふ
)
通
(
どほ
)
りに御仕置を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
合點
(
がてん
)
がいつたら
何事
(
なにごと
)
も
胸
(
むね
)
に
納
(
おさ
)
めて、
知
(
し
)
らぬ
顏
(
かほ
)
に
今夜
(
こんや
)
は
歸
(
かへ
)
つて、
今
(
いま
)
まで
通
(
どほ
)
りつゝつしんで
世
(
よ
)
を
送
(
おく
)
つて
呉
(
く
)
れ、お
前
(
まへ
)
が
口
(
くち
)
に
出
(
だ
)
さんとても
親
(
おや
)
も
察
(
さつ
)
しる
弟
(
おとゝ
)
も
察
(
さつ
)
しる
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
が、自尊心の強い馬琴には、彼の謙辞をその
儘
(
まま
)
語
(
ことば
)
通
(
どほ
)
り受取られたと云ふ事が、先づ何よりも不満である。その上平吉の遠慮するやうな調子が
愈
(
いよいよ
)
又気に入らない。
戯作三昧
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
「たいしてむづかしいことではありません」と、いひ
切
(
き
)
つて
平氣
(
へいき
)
でをります。
翁
(
おきな
)
は
仕方
(
しかた
)
なしに
姫
(
ひめ
)
の
註文
(
ちゆうもん
)
通
(
どほ
)
りを
傳
(
つた
)
へますと、みなあきれかへつて
家
(
いへ
)
へ
引
(
ひ
)
き
取
(
と
)
りました。
竹取物語
(旧字旧仮名)
/
和田万吉
(著)
一
時
(
とき
)
でも、
彼
(
かれ
)
から
離
(
はな
)
れて
見
(
み
)
たく
思
(
おも
)
ふので
有
(
あ
)
つたが、
友
(
とも
)
は
自分
(
じぶん
)
より
彼
(
かれ
)
を一
歩
(
ぽ
)
でも
離
(
はな
)
す
事
(
こと
)
はなく、
何
(
なん
)
でも
彼
(
かれ
)
の
氣晴
(
きばらし
)
をするが
義務
(
ぎむ
)
と、
見物
(
けんぶつ
)
に
出
(
で
)
ぬ
時
(
とき
)
は
饒舌
(
しやべ
)
り
續
(
つゞ
)
けて
慰
(
なぐさ
)
めやうと、
附纒
(
つきまと
)
ひ
通
(
どほ
)
しの
有樣
(
ありさま
)
。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
昂奮
(
こうふん
)
しないでお
聽
(
き
)
きなさいツ。ではこれから
自分達
(
じぶんたち
)
の
行
(
ゆ
)
く
道
(
みち
)
が、どんなに
嶮
(
けは
)
しい、
文字
(
もじ
)
通
(
どほ
)
りの
荊棘
(
いばら
)
の
道
(
みち
)
だつてことが、
生々
(
なま/\
)
しい
現實
(
げんじつ
)
として、お
孃
(
ぢやう
)
さん、ほんとにあなたにわかつてゐるんですか……
彼女こゝに眠る
(旧字旧仮名)
/
若杉鳥子
(著)
亨一は
昨夜
(
ゆうべ
)
からいらいらし
通
(
どほ
)
しで居た。
深更
(
よふけ
)
になつてからも、容易にねむれなかつた。やつとうとうとしたと思つたころには、もう夜は明け放れて居た。起き上つては見たが何だか人心地がしない。
計画
(新字旧仮名)
/
平出修
(著)
果
(
はた
)
して
間
(
ま
)
もなく
死
(
し
)
んだので子は
遺言
(
ゆゐごん
)
通
(
どほ
)
り石を
墓中
(
ぼちゆう
)
に
收
(
をさ
)
めて
葬
(
はうむ
)
つた。
石清虚
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
僕等は今夜
斯
(
か
)
うして夜
通
(
どほ
)
しでも話して居たい気持に成つた。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
そのままぶら/\と電車
通
(
どほ
)
りへ
歩
(
ある
)
き
出
(
だ
)
しました。
冬を迎へようとして
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
柳並木の
河岸
(
かし
)
通
(
どほ
)
り
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
御米
(
およね
)
は
卒然
(
そつぜん
)
何
(
なに
)
とも
知
(
し
)
れない
恐怖
(
きようふ
)
の
念
(
ねん
)
に
襲
(
おそ
)
はれた
如
(
ごと
)
くに
立
(
た
)
ち
上
(
あ
)
がつたが、
殆
(
ほと
)
んど
器械的
(
きかいてき
)
に、
戸棚
(
とだな
)
から
夜具蒲團
(
やぐふとん
)
を
取
(
と
)
り
出
(
だ
)
して、
夫
(
をつと
)
の
云
(
い
)
ひ
付
(
つ
)
け
通
(
どほ
)
り
床
(
とこ
)
を
延
(
の
)
べ
始
(
はじ
)
めた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
下られけり
然
(
さ
)
れば老中方初め諸役人も今日の吟味大岡殿の
明察
(
めいさつ
)
通
(
どほ
)
りならんと
感
(
かん
)
じられたり
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
わたしはとうとう
思
(
おも
)
ひ
通
(
どほ
)
り、
男
(
をとこ
)
の
命
(
いのち
)
は
取
(
と
)
らずとも、
女
(
をんな
)
を
手
(
て
)
に
入
(
い
)
れる
事
(
こと
)
は
出來
(
でき
)
たのです。
藪の中
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
吾助
(
ごすけ
)
は
斯
(
か
)
く
思
(
おも
)
ひて
斯
(
か
)
く
言
(
い
)
ふを、
後生
(
ごしやう
)
、
姉樣
(
ねえさま
)
返事
(
へんじ
)
を
賜
(
たま
)
はれ、
决
(
けつ
)
して
此後
(
こののち
)
我
(
わが
)
まヽも
言
(
い
)
はず
惡戯
(
いたづら
)
もなすまじければ、
吾助
(
ごすけ
)
の
田舍
(
ゐなか
)
へ
歸
(
かへ
)
らぬやう、
今
(
いま
)
まで
通
(
どほ
)
り一
處
(
しよ
)
に
遊
(
あそ
)
ばれるやう
返事
(
へんじ
)
を
賜
(
たま
)
はれ
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
やがて
愛
(
あい
)
ちやんは
整然
(
きちん
)
と
片付
(
かたづ
)
いた
小
(
ちひ
)
さな
部屋
(
へや
)
へ
行
(
ゆ
)
きました、
窓
(
まど
)
の
中
(
うち
)
には
洋卓
(
テーブル
)
もあり、
其上
(
そのうへ
)
には(
愛
(
あい
)
ちやんの
望
(
のぞ
)
み
通
(
どほ
)
り)一
本
(
ぽん
)
の
扇子
(
せんす
)
と二三の
小
(
ちひ
)
さな
白
(
しろ
)
い
山羊仔皮
(
キツド
)
の
手套
(
てぶくろ
)
とが
載
(
の
)
つてゐました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
小六
(
ころく
)
が
藥取
(
くすりと
)
りから
歸
(
かへ
)
つて
來
(
き
)
て、
醫者
(
いしや
)
の
云
(
い
)
ひ
付
(
つ
)
け
通
(
どほ
)
り
服藥
(
ふくやく
)
を
濟
(
す
)
ましたのは、もう
彼是
(
かれこれ
)
十二
時
(
じ
)
近
(
ちか
)
くであつた。それから二十
分
(
ぷん
)
と
經
(
た
)
たないうちに、
病人
(
びやうにん
)
はすや/\
寐入
(
ねい
)
つた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
知
(
し
)
らぬ
今
(
いま
)
まで
通
(
どほ
)
り
嫁舅
(
よめしうと
)
になりたしとか
聞
(
きい
)
て
呆
(
あき
)
れるなり
考
(
かんが
)
へて
見
(
み
)
よ
人非人
(
にんぴにん
)
の
運平
(
うんぺい
)
の
娘
(
むすめ
)
を
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
『
殘
(
のこ
)
らず
頭
(
あたま
)
は
御座
(
ござ
)
いません、
陛下
(
へいか
)
のお
望
(
のぞ
)
み
通
(
どほ
)
り!』と
兵士
(
へいし
)
は
叫
(
さけ
)
んで
答
(
こた
)
へました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
申立しかば大岡殿
下女
(
げぢよ
)
留
(
とめ
)
に向はれ只今市郎左衞門が申
立
(
たて
)
通
(
どほ
)
りなりや又彦兵衞が
隱居
(
いんきよ
)
を殺し金子を
奪
(
うば
)
ひ取し者とは
如何
(
いかゞ
)
して知りたるやと問れしにぞ留は
恐
(
おそ
)
る/\顏を
上
(
あげ
)
彦兵衞事常々隱居所へ立入り金銀を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
ちつとも
構
(
かま
)
やしません。いくら
私
(
わたし
)
が威張つたつて、
貴方
(
あなた
)
に
敵
(
かな
)
ひつこないのは無論ですもの。
私
(
わたし
)
と
貴方
(
あなた
)
とは今迄
通
(
どほ
)
りの関係で、御互ひに満足なんだから、文句はありやしません。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
“通”の意味
《名詞》
(ツウ)趣味の分野において、特に暗黙のルールとなっていることまで知悉していること。江戸時代、元禄期における趣味人の価値が「粋」であったのに対し、化政期において重視された価値。
(とおり 「通り」とも) 特に市街地の内部にあって、形状がおおむね同一で、連続する道路の呼称。
(出典:Wiktionary)
通
常用漢字
小2
部首:⾡
10画
“通”を含む語句
普通
通過
一通
大通
通路
通行
通常
人通
密通
貫通
姦通
切通
表通
裏通
見通
通帳
風通
目通
行通
二通
...