“行通”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ゆきかよ36.4%
ゆきかよい27.3%
こうつう18.2%
ゆきかひ9.1%
ゆきかよひ9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
東京へ上り今ではおもに横浜と東京の間を行通ゆきかよいして居ると云いますそれに其気象は支那人に似合ぬ立腹易はらだちやすくて折々人と喧嘩を
無惨 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
行通ゆきかよいはしないでも、居処が分らんじゃ、近火きんかはどうする! 火事見舞に町内のかしらも遣らん、そんな仲よしがあるものか、薄情だよ、水臭いよ。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ところが途中洪水のため沿岸の道路は崩壊されて、山路を十八町程余計に歩るかなければならぬ処へ出た。目下修築最中で旧道は行通こうつう遮断と来た。十八町を回るのは厄介である。
くりかへむかしのゆかりもてがたく、ひきつヾいて行通ゆきかひしけるが、るにもくにも可愛想かあいさうなりのどくなり、これがしもおきやむすめびかへりなどならばらぬことといはヾかどほかをも
経つくゑ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
かれ年來ねんらい東京とうきやう空氣くうきつてきてゐるをとこであるのみならず、毎日まいにち役所やくしよ行通ゆきかよひには電車でんしや利用りようして、にぎやかなまちを二づゝは屹度きつとつたりたりする習慣しふくわんになつてゐるのではあるが
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)