“近火”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きんか40.0%
ちかび40.0%
きんくわ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
行通ゆきかよいはしないでも、居処が分らんじゃ、近火きんかはどうする! 火事見舞に町内のかしらも遣らん、そんな仲よしがあるものか、薄情だよ、水臭いよ。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
始めの下宿は二階のある家でしたが、近火ちかびがあったので、学校に近い平家の下宿に移りました。そんな世話は皆次兄がなさいます。御自分も一緒に引越されます。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
町内第一ちやうないだいいち古老こらうで、こんしろ浴衣ゆかた二枚にまいかさねた禪門ぜんもんかね禪機ぜんき居士こじだとふが、さとりひらいてもまよつても、みなみいて近火きんくわではたまらない。
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)