行通ゆきかよ)” の例文
東京へ上り今ではおもに横浜と東京の間を行通ゆきかよいして居ると云いますそれに其気象は支那人に似合ぬ立腹易はらだちやすくて折々人と喧嘩を
無惨 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
と云渡して、まとめて三十両の金を出すと、新吉は幸い金がほしいから、兄と縁を切って仕舞って、行通ゆきかよいなし。
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
これも寄物よりものの幾つかの信仰のように、海の彼方かなたとの心の行通ゆきかよいが、もとは常識であった名残なごりではないかどうか。出来るならば地図の上にその分布をあとづけ、かつその言伝いいつたえの種々相を分類してみたい。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
そうしてまアうちい焼けてから跡は打潰ぶっつぶれて麻布へ引込ひっこんだきり行通ゆきかよいしない、あとで聞けば遠い国へ引込んだと云うことで、七兵衞は憎いから心にも掛けなえけれども
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
七「行通ゆきかよいしませんよ」
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)