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通
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がよ
ふりがな文庫
“
通
(
がよ
)” の例文
茶屋の前から、道は、
播州路
(
ばんしゅうじ
)
へ向って、かなり急な坂である。銀山
通
(
がよ
)
いの荷駄が往来を荒すので、雨天のひどい
凸凹
(
でこぼこ
)
がそのままに固まっている。
宮本武蔵:02 地の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
空には今日も
浮雲
(
うきぐも
)
が
四抹
(
しまつ
)
、五抹。そして流行着のマネキンを乗せたロンドン
通
(
がよ
)
いの飛行機が
悠長
(
ゆうちょう
)
に飛んで行く。
巴里の秋
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
講談師細川
風谷
(
ふうこく
)
が、以前郵船会社の欧洲
通
(
がよ
)
ひの事務長をしてゐた頃、お国自慢の英国人に、何がな日本料理の珍しい物を見せたいものだと思つて、色々考へた末が
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
早い話が房州
通
(
がよ
)
いの
白鷺
(
しらさぎ
)
丸にチョイと乗組んだと思うと、直ぐに横須賀の水雷艇と衝突させる。
難船小僧
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
招
(
まね
)
き三人
何
(
なに
)
か
竊
(
ひそか
)
に
耳語
(
さゝや
)
きけるが
程
(
ほど
)
なく清三郎は
出行
(
いでゆき
)
たり是は
途中
(
とちう
)
にて
惡者
(
わるもの
)
に喧嘩を
仕掛
(
しかけ
)
させ屋敷より
請取
(
うけとり
)
來
(
きた
)
る六十兩を
奪
(
うば
)
ひ又七は此金を
受取
(
うけとり
)
て
遊女
(
いうぢよ
)
通
(
がよ
)
ひに
遣
(
つか
)
ひ
込
(
こみ
)
しと
云立
(
いひたて
)
夫
(
それ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
雪隠
(
せっちん
)
通
(
がよ
)
いに
梯子段
(
はしごだん
)
を登ったり降りたりしないでも、用をたせるだけの設けもある。
夜明け前:03 第二部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
その後、いつのまにやら張三は、こッそり、ここへ一人
通
(
がよ
)
いをしはじめていた。つまり客ならぬ妾宅の
間夫
(
まぶ
)
——。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“通”の意味
《名詞》
(ツウ)趣味の分野において、特に暗黙のルールとなっていることまで知悉していること。江戸時代、元禄期における趣味人の価値が「粋」であったのに対し、化政期において重視された価値。
(とおり 「通り」とも) 特に市街地の内部にあって、形状がおおむね同一で、連続する道路の呼称。
(出典:Wiktionary)
通
常用漢字
小2
部首:⾡
10画
“通”を含む語句
普通
通過
一通
大通
通路
通行
通常
人通
密通
貫通
姦通
切通
表通
裏通
見通
通帳
風通
目通
行通
二通
...