“いのり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
祈祷47.7%
27.7%
16.9%
祈願4.6%
祈誓1.5%
祝祷1.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ここやかしこで雨乞いの祈祷いのりも、噂ばかりでなんの奇特きどくも見えぬ。世も末になったのう」と、忠通も力なげに再び溜息をついた。
玉藻の前 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
それにつられて、ほかの二人も、口の中でおいのりをはじめました。もう人間の力では、どうすることも出来なかったのです。
新宝島 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
しばらくすると、毛布の下にかがまっていた子供は、そっと顔をのぞき出す。屋根の上には風見かざみきしっている。といからは点滴しずくがたれている。御告みつげいのりの鐘が鳴る。
おっしゃって、いまは、透き通るようなお手をお組みなされ、しばらく無言でいらっしゃる、お側へツッして、平常ふだん教えて下すった祈願いのりの言葉を二た度三度繰返してとなえるうち
忘れ形見 (新字新仮名) / 若松賤子(著)
なほさいはひを神に祈るとて、三八巫子かんなぎ祝部はふりを召しあつめて、三九御湯みゆをたてまつる。そもそも当社に祈誓いのりする人は、四〇数の祓物はらへつものそなへて御湯みゆを奉り、吉祥よきさが凶祥あしきさがうらなふ。
幹事の告別の言葉があり、一同の讃美歌の合唱があり、ある宣教師の声で別れの祝祷いのりがあって、菅も捨吉も物のかげに跪坐ひざまずいた頃は、やがて四時間ばかりも遊んだ後であった。
桜の実の熟する時 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)